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毎年恒例の日本語科2年生の、『日本語科発表会』を行いました。(No.2)

忘れられない思い出
日本語科2年 レ ティ ホア
 日本へ来て、三か月ぐらいたったころ、はじめて電車に乗りました。
JRの東海学園前から上熊本駅まで行くつもりでしたが、電車に乗って出発するとき、財布と携帯電話を家に忘れてしまったことに気が付きました。
かばんの中に612円だけありました。家を出る前、インターネットで調べたとき、往復560円でした。それで、これで足りるから大丈夫だと安心しました。
行きは大丈夫でした。でも帰りに、乗り換える駅で降りなくて、乗り過ごしてしまいました。外の景色は見たことがない景色です。自分が今どこにいるのか全然わかりません。
本当に泣きたくなりました。とりあえず、次の駅でおりてみました。そとは畑と木だけで駅から何も見えません。
20分ぐらいそこで待ってみましたが、だれも来ません。とても気持ちが焦りました。
長い時間待って、やっと電車が来ました。この電車がどこに行くかわかりませんが、とりあえず乗ってみました。
次の駅に駅員さんがいたので、わたしは下手な日本語で事情を説明しました。それから、その駅員さんが詳しく説明してくれて、お金までくれました。
家にたどり着いたとき、それまでの私の日本の印象が全く変わりました。日本へ来る前、インターネットで日本人は冷たくて、周りの人の心配なんてしない人だというイメージでした。
でも全員がそんな人じゃありません。親切な優しい人が日本にはいっぱいいます。困ったときは、そんな人たちが、きっと、あなたのことを手伝ってくれると思います。