文部科学省認定 職業実践専門課程

電気システム科

電気システム科

あこがれのエンジニアへ、スイッチON。

生活を便利にしている電気はスゴイ!自分の情熱にもスイッチオン

将来、電気主任技術者や電気工事士として、また広範な電気の分野で社会の第一線で活躍できます。

在学中に免状取得を目指しますが、卒業後も国から認定された「特典」を活かして実務経験などにより取得できます。

定員
1学年40名 男女共学・2年課程(合計80名)
  • 経済産業大臣「第二種・第三種電気主任技術者」認定校
  • 経済産業大臣「第二種電気工事士」認定校
  • 総務大臣「工事担任者試験の一部免除」認定校
  • 厚生労働大臣「専門実践教育訓練講座」指定校
目標取得資格
第二種・第三種電気主任技術者、第一種・第二種電気工事士、工事担任者、労働安全衛生特別教育講習(低圧電気取扱者)修了
主な進路
発変電所、工場、官公庁舎、病院、ビル等の電気主任技術者、電力関連企業の工事設計・施工・管理技術者、電気通信関連企業の工事設計・施工・管理技術者、電気機器メーカーの設計・製作エンジニアリング、家電関係サービスエンジニアリング、情報通信ネットワーク設計・施工・管理技術者

カリキュラム

一般教育科目
  • 数学
  • 応用数学
  • 物理学
  • ビジネス概論
専門教育科目
  • 電気磁気学
  • 電気回路理論
  • 電気計測
  • 電子回路Ⅰ
  • 電子回路Ⅱ
  • 電気工学演習Ⅰ
  • 電気工学演習Ⅱ
  • 発変電工学
  • 送配電工学
  • 電気法規・施設管理
  • 高電圧工学
  • 電気材料
  • 電気機器学Ⅰ
  • 電気機器学Ⅱ
  • 制御工学
  • 電動機応用
  • 照明・電熱工学
  • 電気化学
  • 電子計算機工学
  • デジタル回路
  • 電気実験Ⅰ
  • 電気実験Ⅱ
  • 電気機器設計
  • 電気製図
  • シーケンス制御
  • データ通信工学
  • 有線電気通信工学
  • プログラミング演習Ⅰ
  • プログラミング演習Ⅱ
  • 電気工事演習

卒業時の特典及び免状を取得するための流れ

  • 第二種・第三種 電気主任技術者
  • 第二種電気工事士
  • 工事担任者
  • 選任許可 電気主任技術者
実務経験

第三種:電圧500ボルト以上の電気工作物の工事、維持又は運用等を2年以上経験することで免除申請が可能
第二種:電圧1万ボルト以上の電気工作物の工事、維持又は運用を5年以上経験することで免除申請が可能

講師陣

  • 社会のインフラを支える電気の専門技術者育成を目指して

    経営企画部長 電気システム科長

    前川 深教官

    停電したときの心細さ、動くはずの電気製品が動かない時の腹立たしさ、その他、電気がうまく働かないときの経験は誰にでもあると思います。そのような時、停電を回復させたり、故障の原因を見つけ出して電気製品を機能させたりするとみんなから喜ばれます。

    電気システム科では、このような状況を解決したり、その様なトラブルが発生しないように、保守管理をしたりすることができる人材を育成します。

    また、最近は、AIとかIotとかが、盛んに言われていますが、それらの基で支えているのは電気技術であり、論理回路の考え方です。このような基礎理論から、国家資格まで身に付けることを目指しています。わからないことを、わからないままにせず確実に身に付け、社会で活躍し、信頼される人材になりましょう。

  • 一生の仕事として優れた技術者に

    電気システム科

    園田 友資教官

    電気は、なくてはならない、なくなっては困るエネルギーです。台風などの災害で停電した際には、皆さんもその必要性を強く感じたのではないでしょうか。実際に、電気関係の技術者の皆さんは、災害復旧工事だけでなく、災害を防止するために、日夜点検・管理に加え、災害が予想されるときには速やかに復旧するための準備を行っています。

    本校では、発電所から家庭や工場内の配線まで、その目的の場所に電気を伝送し利用するための設備について、管理・設置・保守など、それぞれの場面に応じ、従事する技術者を育てています。

    電気業界は、これから皆さんが、就職してから定年を迎えるまで、一生、携わることのできる業界です。皆さんも本校で電気に関する技術を身に付け、将来の電気業界で主力として活躍できるようになりましょう!

メッセージ

業界からのメッセージ
  • 腕に技術と技能を覚えさすのは今です。
    岩崎 裕

    一般社団法人熊本県電設業協会 会長
    熊本県電気工事業工業組合
    不二電気工業株式会社 代表取締役

    私どもの全国組織では、ホームページで電気業界を解りやすく広報しています。全日本電気工事業工業組合連合会を検索し「電気工事の仕事」学生・生徒の皆さまへをクリック、「電気工事のしごと」についてをクリックし、電気工事業紹介動画①と②をご覧ください。また、JECA一社団法人日本電設工業協会を検索し電気設備を支えるプロフェッショナルたちの明日への挑戦の動画をご覧ください。漠然としていた電気工事業がご理解いただけると思います。私は30年前にオープンした熊本県野外劇場(アスペクタ)の電気工事に携わりました。工期終盤は昼夜を問わずの作業となり、民宿で仮眠を取りつつ工事を進め竣工を迎えました。施工中はとても辛かったと記憶しています。ですが、今アスペクタを訪れる度に感じるのは、その時の辛さよりも「我々が造り上げたのだ」という自負心の方が強いようです。皆様も仕事を成し遂げた時の感動を是非味わって頂きたい。人生のメモリー作りを電気工事に託してみませんか。私たちを取りまく社会環境はIT時代の急速な拡大と発展が進行中です。熊本工業専門学校で技術を磨き、多くの国家資格を取得され、熊本県の電気工事業界の発展に寄与されますことを願っております。

OBからのメッセージ
  • やる気・やりがい・自分の成長
    犬童 弘貴さん

    明正電設 株式会社

    (平成27年卒 /熊本県立球磨工業高校出身)

    私は熊本工業専門学校を卒業して明正電設㈱へ就職しました。入社してから三ヶ月間同期入社の仲間と共に研修で通信工事の基礎について学び、今ではNTT局内で現場との対照作業を行っています。局内では、電話回線やインターネット回線が一箇所に収容してあり、ひとつ間違えばお客様に迷惑を掛けてしまうような責任ある業務に携わっていますが、その責任が「やる気・やりがい・自分の成長」につながり、日々頑張っています。皆さんも、熊本工業専門学校で二年間技術や知識を学んで自分の目標や夢を見つけ、それに向かって頑張って下さい。

  • 学んだ知識が役に立つ
    西島 慶一さん

    日鉄住金エネルギーサービス 株式会社

    (平成27年卒/熊本県立鹿本高校出身)

    私は社会人を経験してから熊本工業専門学校に入学しました。電気の知識はゼロからのスタートでしたが、先生方の分かり易い授業のお陰で無事に卒業・就職できました。入社した日鉄住金エネルギーサービス㈱では、ガスタービンコージェネレーションシステムの運転・管理を行なっています。コージェネは電気と蒸気をエネルギーとして作り出す設備です。それに伴い、特高(特別高圧)の受変電設備や蒸気の素となる水の処理設備など様々な設備があり、それらの知識・技術を身に付けることが出来る環境です。学校で学んだ電気の基礎知識は勿論、シーケンスや通信の知識も役に立つ場面が多々あります。

  • 学生時代のうちにガンガン資格を
    園田 修一さん

    白鷺電気工業 株式会社

    (平成28年卒業/熊本県立八代高校出身)

    [現在の状況]私は今、白鷺電気工業の情報通信部で働いています。熊本県内の企業であり、学生時代から借りていたアパートで引き続き一人暮らしをしています。まだ入社して1年目の為、現場に行っていろいろ教わったり、本社で報告書や申請書の作成をがんばっています。[皆さんにお伝えしたいこと]学生時代のうちにガンガン資格を取っておくと楽です。私の勤務先では資格が給料UPに繋がりましたし、資格がないと出来ない作業もあります。ただ、就職したら全く取れないわけではないので、焦らずに取れるものから確実に頑張って下さい。それでは体調に気をつけて、よき学生生活を送って下さい。

  • 学校で学んだ基礎知識が重要
    宮﨑 達也さん

    株式会社 NTTファシリティーズ九州 鹿児島支店

    (平成28年卒業/文徳高校出身出身)

    私は、卒業後、電力設備を含む建物の企画・設計・施工から保守運用・維持管理のサービスを提供している、株式会社NTTファシリティーズ九州に入社しました。その中で私は、NTTの通信を止めないことを使命に、通信用の電源設備、空調設備等の保全業務に日々取り組んでいます。また、台風において、長時間停電した際、非常用発電機にて通信ビルを救済し、改めて電源設備の重要性を認識いたしました。電気を扱う業界において、目に見えない電気から、人と設備を守るために、学校で学んだ基礎知識が重要になるので、勉学に励んでください。

  • 生涯勉強
    斉藤 諒さん

    九州電設 株式会社

    (平成24年卒業/熊本県立天草工業高校出身)

    私は、熊本工業専門学校に入学し2年間電気システム科で勉強をしました。第2種電気工事士の資格を取得し、数ある企業の中から九州電設株式会社に入社しました。実際に電気の仕事をしてみると専門学校で学んだ様々な専門用語が飛び交っていました。文章で読んで理解していたつもりでしたが本物を見たり実際自分で作業したりする中で先生方に教わった授業をさらに深く理解できたと思います。さらに初めて目にするものが多く電気工事と言っても様々な仕事があります。また、新しい材料が次々に出てきて工法も増えていきます。その中で私は、電気に対する勉強は、終わることがないと思いました。危険が伴うこともあるからこそ確かな知識と技術を必要とするこの仕事が大好きです。この九州電設株式会社に入社するきっかけを作って頂いた熊本工業専門学校に感謝しています。